男性同性愛を禁ずる刑法175条のもと、愛する自由を求め続けた男の20余年にもわたる物語

第二次世界大戦後のドイツ、男性同性愛を禁じた刑法175条の下、ハンスは自身の性的指向を理由に繰り返し投獄される。同房の殺人犯ヴィクトールは「175条違反者」である彼を嫌悪し遠ざけようとするが、腕に彫られた番号から、ハンスがナチスの強制収容所から直接刑務所に送られたことを知る。己を曲げず何度も懲罰房に入れられる「頑固者」ハンスと、長期の服役によって刑務所内での振る舞いを熟知しているヴィクトール。反発から始まった二人の関係は、長い年月を経て互いを尊重する絆へと変わっていく 。あまりに不条理な迫害の歴史の中で、愛と自由の本質を見つめた、静かな衝撃作。

2021年カンヌ国際映画祭ある視点部⾨審査員賞受賞、2022年アカデミー賞国際⻑編映画賞オーストリア代表作品。
★★★★★
尋常ならざる傑作

–ATTITUDE
⾔葉はいらない。
この⼆⼈がいればいい

–DEUTSCHLANDFUNK KULTUR
深遠なる官能
–Little White Lies

傑出した俳優たちによる⼒強く忘れがたい物語

–LE POLYESTER

魂が震える
–VARIETY
レンブラントの
絵画のような美しさ

–SCREEN DAILY

大いなる自由

2021年 / オーストリア、ドイツ / 116分  / 1:1.85 / カラー

原題:Große Freiheit  / 英題:Great Freedom

監督・脚本:セバスティアン・マイゼ / 共同脚本:トーマス・ライダー

撮影監督:クリステル・フルニエ / 編集:ジョアナ・スクリンツィ

音楽:ニルス・ペッター・モルヴェル、ペーター・ブロッツマン

出演:フランツ・ロゴフスキ、ゲオルク・フリードリヒ、トーマス・プレン、アントン・フォン・ルケ ほか

配給:Bunkamura